September 22, 2014
35日間、アジア9カ国、17都市「アイデアと移動距離は比例する」は21世紀の名言になる。

少し前ですが9カ国、17都市を回ったアジアの旅から帰国しました。

クアラルンプール(マレーシア)—シンガポール(シンガポール)—ジャカルタ(インドネシア)—バンコク(タイ)—ヤンゴン(ミャンマー)—バンコク(タイ)—プノンペン(カンボジア)—シュリムアップ(カンボジア)—ホーチーミン(ベトナム)—フエ(ベトナム)—ヴィエンチャン(ラオス)—ハノイ(ベトナム)—南寧(中国)—広州(中国)—マカオ—香港—上海(中国)

海外に出て、自力ですべてをこなし、帰国するたびに自分の成長を感じることが嬉しくて仕方がないです。

今だに、なぜ自分が旅をするのかは分かりませんが、もしかすると帰る場所が明確だからこそ、異国の地を存分に楽しめるのかもしれません。


↑帰る場所があるからこそ、僕は旅に出る。

1990年代に起こったIT革命により、世界中どこでも仕事ができるようになり、日本にながらインドの映像をリアルタイムで見ることができる時代になりました。

しかし、少し考えれば分かることですが、CDの音楽とライブの音楽が違うように、いくらニュースを見て分かったつもりでいても、自分の両足でその場に立ってみないとその場の雰囲気やニュースの裏側にある真実は絶対に分かりません。


↑自分の両足で立ってみないと分からない

旅の重要性は同じ島国であるイギリスに学ぶことが多いと言います。高城剛さんの「サバイバル時代の海外旅行術」によれば、赤ちゃんからお年寄りまで入れて、イギリス人は一年間で平均1.15回、海外に出るのに対し、日本人は平均0.14回しか海外に出ておらず、イギリスに比べて日本がいかにひきこもっているかがよく分かります。


↑イギリス人が海外にいく回数は日本人の約10倍 (Pic by alarabiya)

イギリスには「フード&トラベル」という人気雑誌があり、タイトルの通り「どこかへ食べに行こう」をテーマに書かれているもので世界中の優れたレストランや産地の情報、そして交通手段などが書かれています。

一方、日本では人気雑誌に「おとりよせ」特集があり、ワンクリックでそれを注文して食べ、分かった気になっているような気がします。

すでに欧米では本当に美味しいレストランは田舎にあるのが常識らしく、雰囲気やそこに集まる人も含めて超一流なのかもしれません。


↑雰囲気も含めて超一流 (Pic by cellartours)

お金が無いから海外に行けないという声もありますが、「20代若者の消費異変」によれば、20代の若者の約70%が自由なお金を衣服に使うと回答しており、この数字は世界的に見ても異常です。「サバイバル時代の海外旅行術」P28

つまり見かけだけ立派で、中身のない若者が日本では増えており、日本はどんどん世界から相手にされなくなってしまいます。


↑見かけなんてどうでもいい。まずは中身を (Pic by beforeyoubackpack)

ハフィントンポストの記事にもありますが、移動とは環境の変化を意味します。人間は生きるためにこの環境の変化に適応しようとするため、五感が敏感になり、この五感が敏感になった状態こそ、アイデアを生み出すクリエティビティーの源泉になります。

先月は毎日のように国境を越え、とにかく短いスパンでどんどん移動したことで、かなり五感が敏感になりました。


↑五感が敏感になった時こそ、クリエイティブに (Pic by backpackersthailand)

明治や幕末を見れば分かるように、いつの時代でも新しい世の中を切り開いていった人たちは海外の空気を思いっきり吸った若者たちでした。

ナオト•インティライミさんが言う通り、自分が動かなかったら、景色はずっとそのままだけど、自分が動き出すことで景色はどんどん変わっていきます。


↑自分が動かなきゃ、景気はそのまま (Pic by mtonosama)

世界中をトランク一個で周りながら仕事をしている高城剛さんは「アイデアと移動距離は絶対に比例する」と名言しており、IT革命の次に航空革命が起きたことで、企業だけではなく、やっと「個人」がグローバル化しています。

英語だけではなく、海外に出て本当の国際感覚を養わなければ、21世紀の日本はありません。

本当に日本の事を思うなら、まず日本を出て、世界を細胞を通じて感じましょう。そして時期が来たらまた日本に戻ってくるのです。

幕末の志士のように。

/IMPORTANCE_TRAVEL