今回、東アジアを回る際にLCC(ローコストキャリア)を頻繁に利用しています。
僕の場合は旅の予定を立てるのが苦手で、ついつい数日前にチケットを購入してしまうのですが、数ヶ月前に購入すれば、航空券の代金は払わず、税金だけ払って飛行機に乗れるなんてことも多いようです。
勿論、機内では食事も出ませんし、持ち物をチェックインをするのにも追加料金はかかりますが、本当にこんな格安で販売して利益が出るのかと少し心配になってしまいます。しかし、Guardianの記事によれば、欧州のLCCは1回飛行機が飛ぶたびに約106万円の売上、そして約9万5000円の利益が出ているそうです。
↑1回飛行機が飛ぶごとに約9万5000円の利益
ITの発達で代理店を通さず、チケットを販売できるようになったことや燃料をできるだけ安い時に購入したり、機体をすべて同じモデルのものにしてメインテナンス費を下げるなど、これからも様々な改善が行われてコストが下がっていくのではないでしょうか。
従来の旅行とはバンコクやシンガポールなど「一つの街」を満喫するものでした。しかしLCCの発達により、バンコクやシンガポールなどの「ハブ」の街に行けば、LCCを使って様々な国や都市に飛ぶことができるため、楽しみが何倍にも広がります。
↑LCCのハブ:バンコク
一昔前、飛行機に乗ると言えば数年に一度のビックイベントでした。しかし、もう海外は一部の裕福層やエリートビジネスマンだけが行くところではありません。
これだけインフラが整ってきている中で、行動範囲を日本だけに留めておくのはあまりにももったいないような気がします。
中谷彰宏さんがある本の中で、20代の時に何カ国で大便をしたかがその人の器だと書いていましたが、何となくそれも間違っていないのではないでしょうか。
時代はアメリカの一極化からそれどれの地域に力が分散される多極化にシフトしています。
とにかく様々な地域を動きまわり、自分の細胞を通じて文化を吸収しておくことが21世紀の一番のリスク回避なのかもしれません。