July 14, 2014
日本はマーレシアと同じ土俵で戦っては絶対にダメ

マレーシアはマレー系、中国系、そしてインド系が複雑に交わりあった不思議な国です。街の至るところで工事や建設が行われており、新しい高速や電車がどんどん開通しています。

日本も高度経済成長期はこんな感じだったのかと、少しタイムマシーンに乗って過去の日本にやって来た気もしましたが、この国にはまだまだ大きな格差があるように思います。

クアラルンプールの中心街から少し離れた市民の市場はお祭りのように人がごった返して、前に進むのも一苦労でしたが、街の中心街のショッピング・モールに行ってもほとんど人がいません。

実際、マレーシアにはユニクロ、リーバイスと何でもありますが値段はそれほど日本と変わらず、本当に一部の裕福な人しか手が出ないといった印象を受けました。

そういった意味で、格差のない社会を作った日本は本当にユニークで面白いと思いますし、日本特有と文化がそれを可能にしたのかもしれません。


↑モールには全然、人がいなかった

発展途上国に来るとよく分かりますが、彼らに「創造性」はあまり感じられません。とにかく日本のような先進国のマネをして、経済は5%〜6%で成長し、流暢な英語を話して、街中Androidのスクリーンとにらめっこする人達で溢れています。

「先進国のマネをすれば絶対に成功できる」という魔法の公式がある彼は、とにかく量をこなし生産性重視の働き方でも良いかもしれませんが、先進国である日本が彼らと同じ生産性重視の仕事をしてはいけないことをつくずく感じました。


↑発展途上国に創造性は必要ない。とにかく今は前の進むだけ

恐らく日本人1人1人が変化を受け入れる覚悟をし、新しい価値を生み出す働き方をしなければ、マレーシアと日本の経済的ギャップはどんどん縮まっていく一方です。それもあなたが想像する絶するスピードで。

不況になればなるほど、業務改善やホウレンソウをしっかりやろうと言う話しになりますが、そんなことはもう日本には求められいません。

生産性重視のビジネスは発展途上国に任せて、日本のような先進国は「創造性重視」の経済にシフトしていかなければなりません。

戦うフィールドを理解せず、同じ「生産性重視」のフィールドで戦っていては、日本ブランドが維持できるのもそんなに長くないような気がします。

/MALAYSIA1