September 16, 2014
音楽を聞きながら仕事をすると、クリエティビティーが失われる。

大学生の時から気になっていましたが、図書館に行くと、音楽を聞きながら勉強している人、そうでない人に分かれます。

社会人になってコワーキング•スペースで仕事をしたり、色々な企業のオフィスにお邪魔した時も音楽を仕事内に取り入れている人とそうでない人に分かれていました。

Psychology Todayによれば、J-popや洋楽など、比較的ポップで歌詞のある音楽は退屈なルーティン•タスクの生産性を向上させるものの、クリエイティブな仕事をする人にとっては、脳の中にある情報伝達のプロセスを弱めてしまうため、仕事中にポップな音楽は聞かない方が良いそうです。


↑クリエイティブな仕事にポップな音楽は絶対NGよ。(Pic by fastcompany)

現在、多くの仕事がPCを通じて行われ、音楽は「退屈しないため」の重要な手段となっています。Sceience Directによれば、工場のライン作業で音楽を聞きながら仕事をしたところ、従業員の効率が上がり、ミスも減ったそうです。


↑エミネム:「ルーティン作業に音楽は欠かせないぜ」(Pic by autoblog)

しかし、新しいことを考えたり、新しい知識をインプットする際に音楽を聞きながら作業を行うとパフォーマンスの質が落ちることが、2010年に行われたウェールズ大学のリサーチで分かりました。

さらにシリコンバレーの起業家育成所、Yコンビネーターのブログには次のように書かれています。(題名:あなたはコーディングする時、音楽を聞きますか?)

「多くのプロフェッショナルな仕事は左脳のパフォーマンスによって処理されています。左脳のパフォーマンスが音楽によって邪魔されることはありません。しかし、すべての仕事が左脳によって処理されるわけではないのです。」


↑すべての仕事が左脳によって処理されているわけではない (Pic by consciousstarstuff)

「今までやったことがない仕事、つまりクリエイティブな仕事は右脳の働きによって生まれます。もし右脳の働きが音楽によって邪魔されていたら、あなたの創造性も音楽にかき消されてしまうでしょう。」


↑ヘッドホーンを取って、しっかり考えることも重要 (Pic by canadianbusiness)

しかし、音楽が右脳のクリエティビティーを失わせるのは「言語を含む作品」が多いらしく、デザインや建築などそれぞれ例外は多くあるようです。

以前、孫さんも「日本の現在の教育は暗記7割で、思考が3割です。僕はこのバランスを逆にすべきだと考えています。」と述べています。

今、日本に求められているのは、ルーティンワークを一秒でも早く終わらせるスキルではなく、とにかく脳ミソに汗をかいて、新しいモノを創造できる力なのではないでしょうか。

/MUSIC_WORK