September 21, 2014
部外者を社内に入れることで、仕事のパフォーマンスが440%も向上

アップルは部外者を社内に一切入れないそうですが、Facebookのマーク•ザッカーバーグさんはオフィスを大学の寮のようにしたいと述べていましたし、グーグルのエリック•シュミット氏も社員には大学生の時のような柔らかい頭の思考でいてほしいと、どんどん社内に部外者を入れていくつもりだと発言しています。


↑いつまでも大学生でいるつもりで (Pic by New York Time)

部外者を社内に入れることでプライバシーの問題や雑音などが増えるのはもちろんですが、UCLAが3年間にわたり調査した内容によると、部外者を社内に入れ、コラボレーションが生まれやすいオフィス環境を作り上げることで、仕事のパフォーマンスが440%も上がったそうです。


↑仕事のパフォーマンスが440%も向上 ( Pic by startupcommunities)

20世紀のオフィスは「生産性」を重視し、係長、課長、部長などと役職ごとに机を並べ、部下が仕事の手を抜かないように見張ることがマネージメントでしたが、「創造性」が重視される時代においては、同じ志を持つ「企業」同士が一つの「場所」を共有する時代になってくるのかもしれません。


↑企業から志を共有する場所へ (Pic by cornell)

ニューヨークでコーワキング•スペースを運営しているRyan Matznerさんは次のように述べています。

「会社同士がオフィスを共有することは競争意識を持つという面でも、もの凄く価値があることなんだ。例えば、他の会社が21時や22時まで働いて、土曜日まで仕事をしていたら、”自分達もやらなきゃ”と、モチベーションが自然と上がるんじゃないかな。」


↑自然とモチベーションが上がるんじゃないかな (Pic by Forbes)

ただ日本のスタートアップなどにはオープンオフィスに集まり、「会社ごっこ」の延長をしている人も多くいるのかもしれません。

TEDトークでSusan Cainさんが主張するように、オープンオフィスやコーワキングスペースはあくまで、共有を生み出す場所であり、多くの作業は個人で行われます。

Susanさんはガンジーやスティーブ・ウォズニアックを例に出し、クリエティビティーとは個人で考えて考え抜いた際、チームにジョイントすることでレバレッジがかかると述べています。

一緒にいれば、何か生まれるだろうと、ただ集まって夜遅くまでオフィスにいるだけでは、もちろん意味はありません。


↑ウォズニアックはApple Iを作る際、一人で家に篭って考え抜いた (Pic by gizmodo)

薄っぺらい考えの人たちが集まって、場所を共有したところで何も生まれませんが、自分で考えに考え抜いた人たちが集まり、場所を共有することで新しいものが生まれます。

「イノベーション」や「コラボレーション」の根本はこの辺りにあるのではないでしょうか。

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