May 22, 2018
本は10冊同時並行で読まなければ意味がない。

本を最初から最後までじっくり読んでいては、どうしても生み出すアウトプットのオリジナリティに差をつけることはできません。なぜなら、その本を読んでいる人はいまこの瞬間にもたくさんいるだろうし、世界的なベストセラーともなれば、同時並行で何百万人という人たちが同じ本を読んでいるということになります。

もし、他人とは違ったアウトプットを生み出したいのであれば、本は異なったジャンルのものを10冊並行して読むべきです。

自分と同じ本をいまこの瞬間にも読んでいる人はたくさんいますが、歌舞伎の本、著名人の自伝、ビジネス本、料理本、歴史の本、漫画、そして、医療の本など自分と同じ10冊の本の組み合わせを同時並行で読んでいる人は、世界のどこを探しても自分しかいないことでしょう。





さらに、読書をすることで会話の質は確実に上がっていきます。そういった意味で、親しい人と良い関係を保ちたいのであれば、その相手に本を読ませるという考え方はかなり的を得ているのかもしれません。

極端に言えば、大学に行って、新卒で入った企業に定年まで勤め、子供を持って、そして、家を建てるといった幸せのロールモデルが形成されていた20世紀は、本は趣味として読んでいればいいものでした。

しかし、20世紀の幸せのローモデルが崩れ、幸せの価値観が多様化していく中で、自分自身の幸福論を持たなければならない21世紀においては、常に本などを通じて教養や新しい価値観を取り入れて、自身の幸せの定義を編集しながら生きていなかければなりません。

きっと、読書とは幸せへの投資なのでしょう。株や様々な資産運用は常にリアルタイムのバリューを追うことができますが、本を10冊、100冊読んでも自分にどれだけプラスになったかということはよく分かりません。

でも、本を一冊読むごとに人生の質は確実に上がっていくような気がします。様々なジャンルの本を10冊並行して読んでいるのであればなおさら。

/10BOOKS