October 21, 2014
ツイッター創業者ビズ「僕がツイッターのコードに人間味を付け加えた。」

ツイッターの創業者はジャック・ドーシー、エヴァン・ウィリアムズ、そしてビズ・ストーンで、ジャックは誰もが認める天才エンジニア、エヴァンはBloggerというサービスをグーグルに売却した実業家であり、創業当時全く利益が出ていなかったツイッターの財務を長期間支えていました。

しかし、ビズはエンジニアでもなければ、貯金もない普通の若者でしたが、昨日発売された、ビズの著書「ツイッターで学んだいちばん大切なこと」の解説でnanapiの古川さんが述べている通り、ツイッターという未知のテクノロジーに「人間味」を持たせるという部分で重要な役割を果たしました。


↑3人の創業者の内、ビズは大した特技がなかった。(Pic by Flickr)

特に取り柄がなくても自分が天才だと思っていたビズは、自信満々の文章をブログで書き続け、そのブログがグーグルに「Blogger」とサービスを売却したばかりのエヴァン(ツイッター共同創業者)の目にとまり、博士号を持っていて当たり前のグーグルに、大学の学位なしで就職することに成功します。

給料もよく、上司さえいないグーグルの生活は充実していましたが、「日々挑戦していたい」という欲求から仲間とともにツイッターを創業することになります。


↑リスクを取らなきゃ、自分の可能性に賭けた意味がない。(Pic by Flickr)

ツイッターにジョイントしたビズは、ブログやニュースレターを使い、これから自分たちがしようとしていること、会社内で起こっていることなどを世間や社員にどんどん伝えていきました。

「個人やユーザーグループ、そして社員と話をし、社内向けに毎週ニュースレターを書き、金曜午後のミーティングを開き、公式ブログを通じて知らせたいことを伝え、今自分たちが何を取り組んているのか、それがどう大事なのかについて、基本的に明るく前向きな姿勢を示すように努めた。」(ツイッターで学んだいちばん大切なことP148)

「僕はどんな問題も、サービスを使ってくれるユーザーに説明した。システムがダウンすればエンジニアのところへ行って、何が起きたのか調べた。そしてわかったことをツイッター公式ブログで報告した。

何かと話を作りがちばPRチームとは反対の姿勢を目指した。そこに普遍的な、誰にも通じる真実があるはずだと考えて」(P137&P138)


↑とにかく人間味を大切にして、PRチームとは反対の姿勢を目指した。(Pic by Flickr)

ツイッターを初期から使っていたユーザーはアップルの新製品を心待ちにしている人が多く、2007年6月にアップルがiPhoneを発表するのではないかという噂が流れると、iPhone関連のツイートがあふれ、ツイッターは断続的にダウンし始めました。

iPhone発表の前日も問題解決のために夜遅くまで作業していると、誰も注文していないのに、ツイッターのオフィスにピザが何枚も届きます。「誰も注文していないのになぜ?」と戸惑っていると、あるユーザーがツイートしました。

「ピザ届いた?」


↑「ピザ届いた?」(Pic by Flickr)

なんと何人ものツイッターファンがオフィスにピザを届けてくれ、サイトがダウンしているのを責めるのではなく、頑張れと励ましてくれていたのでした。ビズはその時のことを次のように述べています。

「僕たちを応援してくれていた。僕たちはバグや欠陥で彼をいらいらさせている名もないロボットではなかった。誠実であろうとしたことで僕たちの人間らしさが伝わって、ユーザーが善意で応えてくれたのだ。」(P139)


↑僕たちは感情のないロボットではなかった。(Pic by Flickr)

僕たちはどうしても自分を良く見せようと「業界最安値」、「○○のことならわが社」、「大手実績多数」などと、あまりにも不自然で人間味の無い言葉を平気で使います。

欠陥を前向きに宣伝する必要はありませんが、自分の良いところだけを積極的にアピールし、悪いところには一切触れないようでは、本当の「人間味」をさらけ出していることにはならないのではないでしょうか。

「自分もほかの人と同じ人間であり、熱意はあるが完璧ではないと相手にわかってもらえると、相手は善意を持って接してくれる」(ビズ・ストーン)


↑誰だって同じ人間。熱意はあるけど完璧ではない。(Pic by Flickr)

「僕がグーグルで働いていた時、テクノロジーですべての問題を解決できると思っていた。

それは素晴らしいことだけど、グーグルは”テクノロジー”が先にきて、その後に”人々”が来ていたんだ。でも僕は”人々”が先で、その後に”テクノロジー”が来るのが正しい順番だと思う。」(ビス・ストーン)

シリコンバレーではプログラミングができる人、もしくはお金がある人以外は必要とされない雰囲気があります。しかし、プログラミングはただの数式ですし、そのサービスのお金回りなどは使っているユーザーにとってはどうでも良いことです。


↑プログラミングは所詮ただの数式。(Pic by Flickr)

ビズ・ストーンはプログラミングのスキルもお金もありませんでしたが、「社会貢献をしない会社は競争面でも不利になる」とコミュニケーションを通じて数式に人間味を吹き込んだことがツイッターの成功の大きな要因だと言われています。

これからエンジニアの重要はどんどん上がってきますが、世の中に数式増えれば増えるほど、「Web上でアクセントなしで会話できる人」の需要も増えていくのは間違えありません。

/BIZ_STONE