物事が全く上手くいかず、苦しい時ほど運気がどんどん貯まっていくのだと言う。
そう言った意味では、悪いことが起きた時ほど、長い目で見ることが大切ですが、ジョン・レノンの有名な言葉にも次のようなものがあります。
「物事はたいてい最後はうまくいく。うまくいっていないなら、まだ最後ではないということだ。」
「やりたいことが見つからない。」、「好きなことで食べていきたいけど、自信がない。」という人たちが溢れる中で、ビジネスの世界は、常に才能がある人達が、好き好きで仕方がないことを、365日必死でやり続けても、実際に成功を収められるのは一握りの人たちだけです。
↑物事が上手くいかない時こそ、運はどんどん貯まっていく。
99%努力しても、1%の才能がなければ成功できないように、最終的な命運をわけるのは、99%努力した上で、1%の運を信じているか、どうかなのかもしれない。
早稲田大学ビジネススクールの杉浦正和教授によれば、運には「開発できる運」と「管理できる運」があるのだと言います。
「開発できる運」が毎日違うことを好んで行うのに対して、「管理できる運」は毎日同じことを好んで繰り返しながら運気を上げていく。
例えば、ペットを飼うにしても、綺麗なペットをペットショップで買うよりも、あまり綺麗ではない猫などを保護して飼った方が運気が上がるのだと言う。
また、宗教学者の町田宗鳳さんによれば、植物も肥料をやり過ぎると枯れてしまうように、人間も酒や肉など暴飲暴食を繰り返すと「汚濁の気」が出てきて運が悪くなるのだそうで、少食にすることで自然と運気が上がっていくのだと言います。
ニトリが成長した要因の80%は運であると断言する創業者の似鳥昭雄さんは、30歳で断食道場に入り、欲望を絶つために一番厳しいことは、食を絶つことだと述べている。
↑食をコントロールすることで、運気もコントロールできる。
運動は「運」を「動かす」と書く通り、なぜか不運なことばかり続くなと思ったら、身体を動かすことで止まっている運を動かすこともできます。
そして、神様は運を直接その人には与えず、必ずメッセンジャーを送り、人を仲介させることによって、運を送るため、周囲との人間関係も良好なものにしておかなければなりません。
きっと、偶然会ったように思える人も、あなたに運を運んできたメッセンジャーなのだろう。
運は少しずつ、ちょっとずつしか動かすことができませんが、がむしゃらな時ほど、周囲にはかっこ悪く見える時ほど、運はどんどん貯まっていっているのです。
参考書籍
■クリスチャン・ブッシュ「セレンディピティ 点をつなぐ力」東洋経済新報社、2022年 ■ 清水 義久「豊かな人生と最高の幸せ"を引き寄せたいなら 「伊勢の神さま」にまかせなさい」大和出版、2018年 ■杉浦 正和「幸運学 不確実な世界を賢明に進む「今、ここ」の人生の運び方」日経BP、2020年 ■町田宗鳳「人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由」講談社、2013年 ■似鳥 昭雄『運は創るもの ―私の履歴書』日本経済新聞出版、2015年 ■萩本 欽一『続・ダメなときほど運はたまる』廣済堂出版、2015年 ■リチャード・ワイズマン『運のいい人の法則』KADOKAWA、2021年