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インドは何歳で訪れるかによって、感じ方が大きく異なるのだと言います。
インドの人達はゴミや糞、そして、人間の死体までもが流れているガンジス川で身体、衣服、食器など生活に関わるあらゆるものを洗ってきれいにする。
僕が行った時も、本当に人の死体が浮いていました。ペットショップできれいな犬を買ってきて飼うよりも、汚い捨て犬をもらってきて大事に育ててあげる方が運気が上がるという話を聞いたことがありますが、ガンジス川での沐浴もそれに近いものなのかもしれません。
インドには、人間の生と死に関わるすべてのものがあると言われ、その国や文化によって考え方は違いますが、寿命を迎えて死ぬ時がすべての終わりなのではない。
PCやスマホでもハードとソフトという概念があり、寿命で身体というハードの役割は終えたとしても、その人の魂(ソフト)はicloudのような場所にバックアップされ、iPhoneがアップデートされるように、また新しい身体(ハード)にバックアップした魂が復元されて、その人は生まれ変わっていきます。
なぜ、教室で同じ教科書を見ながら、同じように授業を受けているのに、テストでいい点を取れる人とそうでない人がいるのでしょう。
少年団で同じようにサッカーの練習をしているのに、なぜプロになれると人とそうでない人がいるのだろうか。
もちろん、努力や意識の部分の違いも大きいのだろうけど、きっと、前世から受け継がれているモノの影響も想像以上に大きい。
非暴力でインドの独立運動を行ったガンディーだって、もしかしたら一回目の人生では、あそこまで質の高い思考にはたどり着けず、暴力をふるわれたら、暴力で返していたのかもしれません。
人生も一回きりではなく、生まれ変わっているのだと思えば、来世のために徳を積むという生き方も悪くないのではないでしょうか。