June 6, 2019
ドラッカー「マーケティングが完璧であれば、営業という職種は必要ない。」

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ドラッカーによれば、マーケティングとは戦略で、営業とは戦術なのだそうです。

そして、マーケティングが完璧ならば、営業は不要なのだと言います。

どんなモノやサービスでも、マーケティング戦略を考えず、ただ自分の感性だけでをそれを作ろうとするから、それを売るための「営業」という仕事が必要になってくる。

あるベンチャーの家電メーカーの社長が「自分の好きなブランドが向こうからすりよってくる態度を見せてきたら、そのブランドを嫌いになる」と言っていたけど、まさしくその通りだろう。



大学にマーケティングの授業はあるけれど、営業の授業はない。

「営業は学問として教えられない」というのがその理由なのかもしれないけど、むしろ今後は、「営業は社会に出ても必要がないから」と解釈するほうが正しいのかもしれない。

社会人になって営業を数年経験し、売るのがすごく難しければ、自社商品のマーケティング戦略が凄く甘いという良い勉強になる。

営業は断られた回数が多ければ多いほど、売上が高いと言いますし、アメリカでは、民主主義さえしっかりしていれば、どんなに身分が低い人でも「営業力」という力で成り上がることができるという概念があります。









そういった意味では、営業が必要ない時代に営業で成功できる人は、マーケティングの「ズレ」を人間力で解決する力を持った優れた人なのだろう。

いまの時代、自分に必要なものはわざわざ営業マンから伝えられなくても、様々なところを経由して自分の耳に入ってくるだろうし、それよりなにより、人はモノを売りつけられるのが大嫌いなのだ。

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