May 18, 2018
アーティストに必要なのは、この道で食べていくという「覚悟」だけ。

世界を見渡すといつも経済が優先で、文化の発展はその後でした。アメリカやヨーロッパの強力な経済力が文化をつくりだし、それが少しずつ世の中に浸透していった。だけど、今後の世の中の流れを考えれば、文化が先で、その後に経済が続くようにアプローチを逆にしていかなければなりません。

SNSや格安のアプリケーションツールは、アーティストとして天文学的なお金を生み出さなくても、生活していける基盤を生み出しました。夏目漱石や森鴎外のように、医者や大学教授をやりながら、あくまで副業として文化活動をするのが当たり前だった時代から見れば、ここほんと十年ほどの間にウェブを通じて文化的な活動が一気にやりやすくなったと言えるでしょう。





ほんのつい最近までアーティストとしての活動は限られた大物になるか、テレアポのバイトをしながら細々と活動を続けるか、バーで演奏して日金を稼ぐぐらいの選択肢しかありませんでした。

しかし、現在はキンドルやユーチューブ、そしてクラウドファンディングなど自分の文化的活動をマネタイズする方法はいくらでもあり、10万部の本を売らなくても、1000人のファンと密接に繋がることで生きていける経済圏を自らつくりだす方法はいくらでもあります。

そういった意味で、いまクリエイターに必要とされているのは、ビジネス的センスやコネクションなどではなく、自分の好きなことで食べていくという「覚悟」だけなのかもしれませんね

/RESOLUTION